明星学園弓道場とグラウンドとその周り  
         

撮影:松井真平

◇date 2016/04
◇所在 東京都三鷹市

◇設計 パトラック/安宅研太郎
◇構造 テクトニカ/鈴木芳典、五十嵐日奈子

◇施工 TSUCHIYA/吉川昭彦 長谷川体育/渡辺裕貴 富士植木/小島和夫
延床面積 81.90m2(弓道場)、17.32m2(的場)、52.80m2(体育倉庫)
・グラウンド面積 383,395m2

 

明星学園高等学校で土のグラウンドを人工芝に改修するにあたって、グラウンド全体のレイアウトとともに既存樹木の伐採(傷んでいる桜)と保存の計画、道路際の緑地帯や緑化フェンス、防球ネットの設計、体育倉庫、弓道場の設計等をトータルに行った。既存のグラウンドと校舎の関係は隣接しているだけで体育やクラブ活動以外では利用されない状態であり、校舎とグラウンドの間に、舗装工事の残土を利用した小さな丘をつくって、運動以外の時間にも生徒の溜まり場になるよう計画した。

弓道場は、180×60ミリの米松集成材の柱・梁と屋根の構造用合板を主要の部材とし、そこにポリカの大波板を横張りしている。既存の弓道場が周辺に閉じていたのに対し、新しい弓道場はグラウンドの他の生徒からも活動が垣間見える。また街との境界に建つことから、街に対しても開いたつくりとして、地域と学校を結ぶ存在になればと考えた。また、学校内で一番部員が多いにも関わらず練習場所が大きく取れない状況だったので、大きく伸ばした弓道場の庇と体育倉庫の迫り出した軒によって、中庭のような練習場所を密かに確保している。

     
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