SHOMYO公演第一回「仏教伝来と古代の尼」舞台美術

2002/05

コンセプト＋ビデオ／赤坂知也

ディレクション＋スライドプロジェクション／安宅研太郎

スクリーン制作／近藤とし子

会場構成／赤松加寿江

母音を引き延ばした独特の歌唱法は、われわれ聴き手にとってほとんど意味をとることは不可能である。

ここでは声明の独特の記譜（本来は口伝）を分解し、歌の内容にあわせて石庭の石のように配置したスライドをつくり、演奏のブレスにあわせて展開していった。パッチワーク状の様々な素材でできたスクリーンとそれを透過して会場の壁面に映し出されたその画像は、声明の世界を映像的に表現した掛け軸的ビデオクリップとともに、全体が舞台／観客席となった空間を、声明の世界観で不思議に満たした。