2006/06

◇所在

名古屋市緑区

◇建築設計

アタカケンタロウ建築計画事務所

担当／安宅研太郎

2階の玄関までアプローチするための階段部分の改修。

既存部のうち階段や木架構を残し、仕上げのみを新調した。

この壁面は、両面が鏡面のステンレスでできた45度のルーバーでできている。

ルーバーの断面形状は排気口などに見られるありふれた形状である。

しかし両面が鏡面であることによって、直接外部が見えないにもかかわらず、像が潜望鏡のように、鏡面に複数回反射し、外部の風景が内部に入り込んでくるのである。

ルーバーには内部の階段の様子、外部の遠景、外部の床面、空などが、線状に映し出される。

そのため内部では様々な風景が線状にミックスされた光景として広がる。

そのミックスされる分量のバランスはルーバーとの距離や視線の方向によってたえず変化していく。